シェアハウスとルームシェアの違いとは?ルームシェアは非常に難しい現実も。
シェアハウスとルームシェア、「とても似ている響きだけど、どこがどう違うの」と疑問に思う人も多いかもしれません。この2つ、似ているようで実は全くの別物です。
この記事ではシェアハウスとルームシェアの違いについて解説します。どちらもメリット・デメリットがありますが、ルームシェアは契約OKの物件が非常に少ないなど、難しい現実も。共同生活をしたいと思っている人は必見です。
シェアハウスとは
シェアハウスとは、一つの住宅を他の人と共有して暮らすスタイルのことです。住人それぞれに専用の個室が用意されていて、プライベートな空間がきちんと確保されています。一方で、リビング・キッチン・水回りは他の人と共同で使うことになり、自然に交流が生まれやすい環境です。
物件にもよりますが家具・家電が揃っていることが多く、初期費用が安い点も魅力です。敷金・礼金や仲介手数料も基本的には不要で、お金を節約して新生活をスタートできます。
初めての一人暮らしや、新しい出会いを求めている人にはぴったりです。安心感があり、気軽に共同生活の楽しさを味わえます。
ルームシェアとは
ルームシェアでは、友人など親しい人と同じ家をシェアして住みます。普通の賃貸物件や家具家電付きのマンスリーマンションなどで同居するパターンが多いです。
シェアハウスのように、共同生活を仕切ってくれる運営会社はいません。家賃の分担や家具家電の準備など、家のルールは全部住人同士で決めていく必要があります。住人同士のコミュニケーションや信頼関係がとても大事になります。
信頼できる相手がいる場合は、ルームシェアも一つの選択肢になるでしょう。管理会社や運営会社に縛られず、自由度が高いのもポイントです。ただしその分、ルール決めなど手間がかかる点に注意しましょう。
シェアハウスとルームシェアの違い
シェアハウスとルームシェアの違いは、主に以下の4つです。
- 運営会社の有無
- 他の住民との関係性
- 同居する人数
- 初期費用
運営会社の有無
運営会社がいるかいないかは、大きな違いといえます。シェアハウスは運営会社が存在しますが、ルームシェアは運営会社がいません。シェアハウスの運営会社は、内見案内や契約手続き、イベント開催のほかに、喧嘩の仲裁に入ってくれることもあります。
一方でルームシェアの場合は、普通の賃貸物件と同じようにオーナーと賃貸契約を結びます。入居中は、何事もルームメイトだけで決める必要があります。
他の住民との関係性
シェアハウスは初対面の人と住みますが、ルームシェアは友人など親しい人と同居するスタイルです。初対面で共同生活をするシェアハウスは最初緊張しますが、人脈が広がります。今まで仲良くなったことがない、新しい友達ができるのは嬉しいポイントです。「気を遣うのは嫌」という人は、ルームシェアのほうが気兼ねなく住めるでしょう。
同居する人数
それぞれの同居人数は以下のとおりです。
- シェアハウス:5人以下~100人以上まで大小さまざま
- ルームシェア:2~5人程度
シェアハウスは物件によって規模に差があり、大規模なところでは100人を超えます。さまざまな規模があるなかで、平均すると7人くらいになります。
一方でルームシェアは普通の賃貸物件をシェアするので、多くても5人くらいです。このように、シェアハウスよりもルームシェアの同居人数の方が少なめです。
初期費用
シェアハウスとルームシェアの初期費用を比較してみましょう。(東京都心のケース)
| シェアハウスの初期費用 | ルームシェアの初期費用 |
|---|---|
| 初月家賃:5~7万円 水道光熱費:1万円 保証金:1~3万円 合計 7~11万円 |
敷金:12~14万円 礼金:12~14万円 仲介手数料:6~12万円 火災保険料:1~3万円 初月家賃:12~24万円 家具・家電:5~20万円 合計 48 ~ 87万円 |
比べてみると、シェアハウスのほうが初期費用を節約できることがわかります。普通の賃貸物件にあるような敷金・礼金の支払いはありません。不動産会社を通さず運営会社と直接契約するため、仲介手数料も不要です。
またシェアハウスには家具・家電付きの物件が多く、自腹で購入せずに済みます。家具・家電の費用は5〜20万円と、かなりまとまった額になるので、大幅なコストカットになるでしょう。
シェアハウスのメリット・デメリット
ここからはシェアハウスとルームシェアのメリット・デメリットを比べてみます。シェアハウスのメリット・デメリットは、以下のとおりです。
- メリット①物件を探しやすい
- メリット②初期費用・ランニングコストが安い
- メリット③交友関係が広がる
- デメリット①住人同士のトラブルが起きる場合がある
- デメリット②共有スペースの利用に気を遣う
メリット①物件を探しやすい
シェアハウスは選択肢が多いので、希望条件に合った物件を探しやすいです。シェアハウスは年々増加していて、一般社団法人日本シェアハウス連盟の調査によると2023年の物件数は5,808件です。 2013年は2,744件だったので、10年で2倍近く増えていることがわかります。
条件を絞って検索すれば、希望に近い物件をすぐに見つけられるでしょう。とくに転勤など急ぎで引っ越す人にとっては、見逃せないポイントです。
メリット②初期費用・ランニングコストが安い
シェアハウスは初期費用・ランニングコストを抑えられます。一般的な賃貸物件と違い、敷金・礼金・仲介手数料はかからず、保証金だけで入居できる物件も多いです。さらに、家具・家電が揃っている物件なら、引越しの手間や追加費用も最小限で済みます。
また毎月の家賃に水道光熱費が含まれていることが多く、月々のアップダウンがなくコスト管理しやすいです。生活費をできるだけ節約したい人や、短期滞在を考えている人におすすめです。
メリット③交友関係が広がる
職業や年齢、国籍など、自分と違うバックグラウンドを持つ人々が集まるので、自然と人脈が広がります。今まで人生で出会ったことのない、新しい友達ができるでしょう。
大人になると、新しい友達づくりは結構難しいですよね。でもシェアハウスで一緒に暮らしていると、ほど良い距離感からスタートして、自然と仲良くなれます。ちょっとした会話や一緒にごはんを食べることが、仲良くなるきっかけです。
交友関係が広がると、趣味が増えたり休日の過ごし方が充実したりして、人生が豊かになります。プライベートだけでなく、同居人との出会いから新しい仕事につながったり、ビジネスのアイデアが生まれることも。思いがけない出会いのチャンスがあるのが、シェアハウスのメリットです。
デメリット①住人同士のトラブルが起きる場合がある
交流を楽しめる一方で、時には住人同士でトラブルになってしまうこともあります。価値観が違う人と一緒に暮らすので、衝突が起きてしまうのはある程度仕方のないことかもしれません。
トラブルの原因で特に多いのが、共有スペースの使い方です。たとえば、お皿がシンクに置きっぱなし、リビングに私物が散乱しているなど、だらしない使い方が原因になることがあります。
実家に住んでていてストレスが多きいのは自分用のキッチンがないことだ。寮やシェアハウスにいるときも、トラブルが多いのはキッチンだった。憩いの場としての機能もあるが、共用キッチンというのは難しいのかもしれない。
— 清水 Air (@shimitection) July 28, 2023
他の住人とのトラブルを避けたい人は、シェアハウスのルールやどんな人が住んでいるのか事前に確認しておきましょう。運営会社に聞くと、いろいろな情報を教えてくれるはずです。また、シェアハウスの場合はトラブルが起きても、運営会社が仲裁に入ってくれることがあります。
デメリット②共有スペースの利用に気を遣う
住民同士のトラブルを心配して、共有スペースを使うときに何かと気を遣うこともあるでしょう。一人暮らしのように、何も気にせず使い放題というわけにはいきません。
「綺麗に使う」「長時間占有しない」など、基本的なルールを守らないといけません。また、共有部に私物を置いておくことが禁止されている物件もあります。毎回必要なものを部屋から持ち出して、使い終わったらすぐ片付けるのは結構大変です。
他にも、誰かがお風呂に入っているときは、順番を待つ必要があります。好きな時間にお風呂に入れないと、ストレスを感じる人もいるでしょう。
シェアハウスは住民同士でトラブルがあったり、年齢制限があったりする。そもそも風呂やトイレを他人と共有するなんて、衛生的では無いと思うが、選択肢がシェアハウスかネカフェしかない人もいる。 #私の住宅要求
— もぎ子 (@black_dub4u) May 17, 2019
こういう気遣いは慣れるまで不自由に感じるかもしれませんが、みんなが気持ちよく暮らすために必要なルールです。
ルームシェアのメリット・デメリット
続いてルームシェアのメリット・デメリットを紹介します。
- メリット①安心感がある
- メリット②自由にルールを決められる
- メリット③家賃を抑えられる
- デメリット①ルームシェアOKな物件が少ない
- デメリット②喧嘩になると気まずい
メリット①安心感がある
友人など親しい人と一緒に住むルームシェアは、何といっても安心感があります。住む前からお互い気心が知れているので、共同生活へのハードルがぐっと下がるでしょう。
シェアハウスの場合、初対面の人と一緒に住むため、距離感を探る時間が必要です。一方でルームシェアは、無理に気を使ったり緊張したりすることはありません。
「今日元気ないね」「飲みに行こうよ」など、さりげない声かけができると、とても安心できます。また風邪をひいたら助けてもらったり、悩み事があったら相談できたりします。
初めて一人暮らしや見知らぬ土地への引っ越しは、不安や孤独感がつきものです。そういうときに昔から親しいルームメイトがいると、心の支えになってくれるでしょう。
メリット②自由にルールを決められる
ルームシェアでは、自由にルールを作れるのが魅力です。部屋の使い方や家賃の分担など、自分たちの都合に合わせて柔軟にカスタマイズできます。
もとから決まっているルールに縛られず、自分のペースで暮らせます。また、最初からルールを細かく設定する必要はありません。住みながら、ちょこちょこ追加することも可能です。
堅苦しいルールが苦手な人も「これなら続けられるかも」と感じられるはずです。住まいのルールを自分たちで作れるルームシェアは、共同生活を前向きで楽しいものにしてくれるでしょう。
メリット③家賃を抑えられる
ここ最近は都心を中心に賃貸物件の家賃が上がっていて、駅近や人気エリアに住みたいと思っても、一人では手が出ないこともありますよね。そんなときでも、ルームシェアは同居者と割り勘できるので、希望するエリアに予算内で住むことができます。
節約できるのは、家賃だけではありません。水光熱費やインターネット料金といった毎月の固定費も分割できるので、負担が軽くなります。
「ルームシェア、家賃だけじゃなくて食費も節約できるな🎶」と思っていたらルームメイトになる人が「家庭菜園をやる。食費浮かす。」と言っていてかなり頼もしすぎるなと思った
— わ た し (@holdmeuntil) April 15, 2023
たとえば家賃14万円の賃貸物件に2人で住んだ場合、家賃は半分の7万円に。収入の少ない新社会人や学生にとっては、かなり助かるポイントです。
ただお金に関することは後々トラブルになりやすいです。負担割合や支払いのタイミングなどは、事前にしっかり決めておきましょう。
デメリット①ルームシェアOKな物件が少ない
ルームシェアOKな物件を探そうとすると、選択肢が限られます。オーナーが家賃滞納や騒音を心配して、ルームシェア不可とする物件が多いからです。
賃貸契約を結ぶときも、内容をよく確認する必要があります。賃貸契約書のなかで同居が禁止されているのに、無断でルームシェアをすると契約解除になることもあります。そうなれば、住んでいる家を退去しないといけません。
隠しているつもりでも、近隣住民からの通報や、名義が異なる郵送物などによって、オーナーに同居がばれることがあります。同居禁止物件でこっそりルームシェアをするのはやめましょう。
ルームシェアを希望する場合は、「ルームシェア可能」「複数人入居可」「友人同士OK」などと記載された物件を探しましょう。ルームシェアの可否がわからなければ、オーナーに確認することも大切です。
デメリット②喧嘩になると気まずい
親しい間柄だからこそ、ひとたび喧嘩になると気まずくなってしまうのも事実です。だれかが仲裁に入ってくれれば良いですが、ルームシェアで起きた問題は住人だけで解決しないといけません。
もともと仲が良かったはずなのに、一緒に過ごす時間が長くなるほど、相手の嫌なところばかりが目につくようになることも。ちょっとした一言や無意識の行動が、相手を怒らせてしまうこともあります。
喧嘩の原因は、ほとんどが生活面に関する些細なことから始まります。ルームシェアのメリットは自分たちでルールを決められることですが、最低限の約束は入居前にしっかり話し合っておきましょう。
物件の選択肢が多いのはシェアハウス!
シェアハウスもルームシェアもどちらも魅力的ですが、それぞれのメリット・デメリットがあります。シェアハウスは選択肢が多く、新しい出会いを楽しめるのがメリットです。一方でルームシェアは親しい人と一緒に住むので、安心感があります。
ただルームシェアOKな物件は少ないため、希望の物件を探すのは難しいこともあります。物件数の多さで言えば、やはりシェアハウスに軍配が上がります。
どちらを選ぶにしても、自分のライフスタイルや性格に合った住まいを選ぶことが大切です。人との距離感やプライバシー、費用面、立地など、優先したい条件を整理してから検討しましょう。
「交流を楽しみたい」「初期費用を抑えたい」ならシェアハウス、「安心感や自由なルールを重視したい」ならルームシェアがおすすめです。
最後に、どちらを選んでも共同生活には一定のルールやマナーが欠かせません。お互いが快適に暮らせるよう、思いやりのある行動を心がけましょう。
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